痛み止めの成分を含む貼り薬、モーラステープを市販や通販で買いたい場合について確認していきます。
モーラステープの成分はケトプロフェン
痛み止めとして使われるモーラステープは、成分として「ケトプロフェン」を含んでいる貼り薬です(くすりのしおり モーラステープL40mg)。
モーラステープ自体は処方薬であり、全く同じものは市販で買うことはできません。
しかし、モーラステープの成分であるケトプロフェンは、市販薬としても販売が許可されているため、モーラステープと同じ成分を含むものであれば、市販や通販でも購入することができます。
モーラステープと同じ成分のオムニードケトプロフェンパップ
モーラステープと同じ成分であるケトプロフェンを含むものとして市販されているのは、「オムニードケトプロフェンパップ」です。
オムニードケトプロフェンパップは、ケトプロフェンの成分を0.3%含む貼り薬であり、これは処方薬の「モーラスパップ」(XRは除く)と同じ成分量となります。
「オムニードケトプロフェンパップ」はその名の通り、「パップ」剤でありいわゆる湿布のような貼り薬であるため、厳密に言うとモーラステープとは少し使用感が異なり、モーラスシリーズの中でも「モーラスパップ」の代替品に近いと言えます。
しかし、ケトプロフェンを含む市販の貼り薬は、現状ではオムニードケトプロフェンパップだけであるため、モーラステープの代替品を市販で買いたい場合も、成分が同じものとして考えると、やはりオムニードケトプロフェンパップが選択肢となります。
なお、オムニードケトプロフェンパップの効能効果は、以下の通りとなります(オムニードケトプロフェンパップ 添付文書)。
関節痛,腰痛,肩こりに伴う肩の痛み,肘の痛み(テニス肘など),筋肉痛,腱鞘炎(手・手首の痛み),打撲,捻挫
オムニードケトプロフェンパップ 添付文書
モーラステープと同じ注意が必要
オムニードケトプロフェンパップはモーラステープと同じ成分を含むため、注意点も同じものがあります。
具体的には、貼り薬を貼った場所が光線過敏症というかぶれを起こす可能性があるため、外出時に紫外線に当てないよう注意が必要です。
剥がした後も一定の期間は光線過敏症の可能性があるため、1ヶ月程度はやはり日に当てないよう注意が必要です。
以下は、オムニードケトプロフェンパップの注意喚起の内容です。
本剤の使用中は,天候にかかわらず,戸外活動を避けるとともに,日常の外出時も本剤の貼付部を衣服,サポーター等で覆い,紫外線に当てないでください。なお,使用後も当分の間,同様の注意をしてください。(紫外線により,使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症があらわれることがあります。)
オムニードケトプロフェンパップ 添付文書
薬剤師の立場から使用のポイント
モーラステープは最もよく使われている貼り薬の一つであり、市販でも入手できると嬉しい薬の一つです。
今回紹介したオムニードケトプロフェンパップはモーラステープというよりはモーラスパップに近いものですが、処方薬と同じ成分、同じ成分量を含むため、似たような効果が期待でき、市販や通販で買えるモーラスシリーズの代替品として優れているものの一つです。
しかし、モーラスと同様に光線過敏症の注意が必要なものであるため、市販薬だからと言って、気軽に無闇に使うとひどいかぶれが起きてしまうなどの可能性もゼロではありません。
オムニードケトプロフェンパップは処方薬と同様に十分に注意しながら、必要な時だけ適切な量を使うように心がけましょう。
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