解熱鎮痛剤カロナールの子供の使用について、使用する量・錠数や、何時間空けるか、頭痛や熱への使用について確認していきます。
カロナールは子供でもよく使われる薬|頭痛や痛み、熱へ使用
カロナールは子供でもよく使われる薬の一つであり、頭痛や痛み、熱が出た時などに子供でも使用されます。
患者さん向けの薬の説明書である「くすりのしおり」でも「小児科領域の解熱・鎮痛など」に使用される旨が記載されています(カロナール錠200 くすりのしおり)。
カロナールには、200mg錠剤、300mg錠剤、500mg錠剤の他に、特に子供向けと言える粉薬のカロナール細粒20%やカロナール細粒50%、シロップ剤であるカロナールシロップ2%などもあり、子供の使用が想定されている薬剤と言えます。
また、日本小児科学会でも、インフルエンザの時の解熱に対しては、カロナールの成分であるアセトアミノフェンの使用が良いとしており(日本小児科学会)、安全面でも信頼性がある薬の一つです。
カロナールの子供で使用する量・錠数
カロナールの子供で使用する量や錠数は体重によって異なります。
それぞの薬剤ごとに確認していきます。
カロナール錠を子供に使用する場合の錠数
カロナールのうち、錠剤を子供に使用する場合の錠数です。
原則、体重1kgあたり、カロナールの成分であるアセトアミノフェンを、1回10〜15mgを使用します(カロナール錠200 くすりのしおり)。
例えば15kgであれば、10〜15mg × 15kg = 150〜225mg となり、1回の量として、カロナール錠200を1錠程度使用するのが適量となります。
体重ごとの目安となる1回の錠数は以下の通りです。
10kg | 20kg | 30kg | |
アセトアミノフェンの量 | 100-150mg | 200-300mg | 300-450mg |
カロナール錠200 | 0.5錠 | 1-1.5錠 | 1.5-2錠 |
カロナール錠300 | – | 1錠 | 1錠 |
カロナール錠500 | – | – | – |
上記量はあくまで目安であり、実際には医師の処方通りに使用する必要があります。
カロナール細粒を子供に使用する場合の量
続いて粉薬のカロナール細粒に関してです。
カロナール細粒は20%と50%の種類があり、濃度が異なるため、どちらの製剤を使っているかをよく確認する必要があります。
原則、体重1kgあたり、カロナールの成分であるアセトアミノフェンを、1回10〜15mgを使用します(カロナール細粒20%)。
例えば12kgであれば、10〜15mg × 12kg = 120〜180mg となります。
カロナール20%細粒であれば、0.6g〜0.9g、カロナール細粒50%であれば、0.24g〜0.36gを使用するのが適量となります。
カロナール細粒の体重ごとの目安となる1回の量は以下の通りです。
10kg | 20kg | 30kg | |
アセトアミノフェンの量 | 100-150mg | 200-300mg | 300-450mg |
カロナール細粒20% | 0.5-0.75g | 1-1.5g | 1.5-2.25g |
カロナール細粒50% | 0.2-0.3g | 0.4-0.6g | 0.6-0.9g |
カロナールを子供に使用するとき何時間あけるか
カロナールを子供に使用するとき、何時間あけるかという疑問についてですが、「くすりのしおり」などにおいて「4〜6時間以上」ということが決められています(カロナール錠200 くすりのしおり)。
この点に関しては、大人と同様の時間間隔となっており、前回の服用から最低4時間、可能であれば6時間程度空ければ、安全面ではまず問題になることはありません。
この点はカロナールの効果持続時間かも妥当な時間間隔であり、ちょうど効果が切れてくるのが、この程度の時間となります。
カロナールはどれくらいで効き始めて、どれくらい効果が続くか|空けるべき間隔は
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